【自己PRのポイント】

ESや面接で必ず聞かれる自己PRの考え方や準備の仕方を紹介


1.自己PRは何をアピールすれば良いのか?

 

 就活をしているとESや面接で必ず聞かれる自己PRですが、何をアピールすれば良いのか迷ったり、アピールする材料が見つからなくて準備にすごく時間がかかった経験はありませんか?そもそも日本企業は自己PRから何を知りたいのでしょうか。日本企業の新卒採用のやり方をもとに、自己PRでアピールするべきことを考えていきましょう!

 

①「新卒一括採用」 

 まず日本は「新卒一括採用」というのを行っています。これは経験やスキルのない新卒の学生を複数人採用して、4月から一斉に入社し研修を受けるという採用方法です。会社のシステムや理論を0から教えられることと、同期ができ、ともに切磋琢磨しながら成長していけるというメリットがあります。当然経験のない新卒なので仕事で使えるスキルは身に付いていないことを前提に採用をします。そのため、面接の時には、

「入社後に成長してくれそうか」

「うちの会社に入って活躍してくれそうか」

という将来の潜在能力(ポテンシャル)を重要視しています。

 

 

②スキルや成果だけでなく、努力の過程や成果を上げるための工夫もアピールする

留学生が面接で会社に将来のポテンシャルを見せるためには、

「あれができる、これができる」

「これで1位になった」

というスキルや成果のみのアピールでは企業が知りたい内容になっていません。

「できなかったことが工夫したらできるようになった」

「知らないことを調べるためにこんな行動をした」

「うまくできるか分からないかったけど、とにかくたくさん経験をした」

など、学生が社会人となってぶつかってしまうような壁に挑戦し、乗り越えることができるかをイメージさせてくれる内容であれば、成果は決して良いものである必要はありません。失敗したことを書いてもなぜ失敗したか分析ができていれば良いアピールとなります。

 

 

2.エピソードを思い出すための自己分析

 

 留学生から「特別な経験がない」と良く聞きますが、上記のような「成長した/努力した経験」がない人はほとんどいないと思います。留学生なら誰もが日本語ができるようになった経験を持っていますし、アルバイトをしている学生も多いです。また、大学や専門学校の生活の中で勉強以外にもサークル活動や学校行事で苦労したこと、工夫したことは一つくらいあると思います。もし自分でこれという経験が決められない場合は、自分史などを作ってみると良いでしょう。

 

①自分史

 自分史とは自分のこれまでの経験の中で印象に残っていることや大変だったことなどを中学校、高校、日本語学校、大学などのように学校ごとなどで区切って書き出し、自己PRのヒントにするものです。下の表のようにノートなどに線を引き、学校やアルバイトなどでどのような出来事があったのか「いつ、どこで、なにを、なぜ、どうやって」行ったか詳細に書いていきます。自分の経験とその時の気持ちから自分の強みも考えることができるようになります。自分の特徴を伝えるために一度過去の経験を整理しておくと良いでしょう。

 

 

 

②モチベーショングラフ

 モチベーショングラフとは、今度は自分の気持ちの変化をグラフにして可視化したもので、自分が前向きに積極的に取り組んだ時期は上向きに、失敗して気持ちが沈んでしまったり、前向きになれなかったりした時には下向きにグラフを進めていきます。グラフが頂点に向かっている時には自分の積極的に取り組んだことや好きなことが見えてくるし、下に落ち込んだ時には「失敗した時にどうやって乗り越えたか」を振り返ることができます。そこから自己PRで話すエピソードを見つけていきましょう!

 

 

3.まとめ

 以下、自己PRのまとめです。

・日本は新卒一括採用を行っている。

・聞きたいのは成果やスキルだけでなく、「努力した課程」や「成果を出すために工夫したこと」。

・エピソードが思いつかない場合は、自分史やモチベーショングラフを作成して、自分の経験を振り返ってみる。

自分ひとりでは時間をかけてもなかなか思いつかないことも、友人と一緒に思い出しながら書いていくとペンが進むことがあります。自分だけでやることが難しいと感じたら、就活をしている友人を誘って話しながら自分史を作ってみるのもお勧めです!

  


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